北茅ヶ崎駅の跨線橋から、真っ赤な太陽が昇ってくるのが見えた。天気はよさそうだ。
奥多摩駅前は多くの登山者のバスを待つ長蛇の列ができている。我々はここから歩いて直接
安寺沢に向かう。途中、石灰工場を見ながら舗装された林道を歩く。安寺沢で身支度を整え
脇にある「わさび田」を見ながら登山開始。途中民家の庭先を通って急登と言うより、直登
を開始する。標高300ｍそこそこの奥多摩の駅から一気に1,225mの本仁田山を目指す。

　杉の林の中に時折、紅葉した木々を見る事はできたが感動する程の紅葉は無く、急な登りを
歩き続ける。落ち葉の間には大きなドングリの実が落ちている。きつい登りのせいか或いは、
大滝さんがいないせいか、会話も少なく黙々と歩き続け「大休場」で小休止のあと本仁田山へ。
山頂は狭く、多くの登山者がいた。暖かい陽射しの中で昼食。

　昼食後、コブタカ山を経由して「大根ノ山ノ神」まで下る。途中、遠くの山々を背景に黄金色
に輝く黄葉した木々に感動。防火帯の後は鬱蒼とした杉林の中を歩いていく。小さな祠のある
「大根ノ山ノ神」から大きなイチョウのある熊野神社でお礼参りをし、鳩の巣駅へ。

　今回は余り紅葉も多くなかったが、咲き残ったリンドウ等を見ながらの山行でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（佐橋　記）